父の会社の件は、いつの間にか私の担当になってしまった。
妹は長期で働いているので、なかなか動けない。
母は腰が悪く、弟は統合失調症を患っているので無理はさせられない。
事務所に残っていた大量の書類をシュレッダーにかけながら、一人 色々と考える。
父の存在は やはり大きかった...
自分の生活でいっぱいいっぱいで、私は今まで弟の病気を深刻に考えたことがなかった。
というよりも、考えることを避けていたのだと思う。
両親がいるから弟はなんとかなるだろうと。
父がいなくなって、これから先の未来がいっぺんに見えた気がした。
もっと真剣に自分の人生について考えなければいけない。